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Zopeはじめの一歩

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Note: This is the print view with all the tutorial pages on one page. The paginated version is available here, if you prefer that.

Zopeパッケージの入手から、最初の起動までを説明します。

ダウンロード

Zopeをどこからダウンロードするのか、どのファイルをダウンロードすべきかを説明します。

どこからダウンロードするのか

本家

Zopeの開発は早く、ひんぱんにバージョンアップされますが、Zopeの最新版はいつでも

からダウンロードのリンクがあります。

JZUG

JZUGでは、直接Zopeをダウンロードできるようにダウンロードページを用意しています。ここには、Zope.orgで配布しているバイナリ、ソースへのリンクがありますので、ぜひ活用してください。

ダウンロードファイルの違い

以下にダウンロードファイルの種類別に特徴をまとめてみました。基本的に、Windowsユーザーであればfor Windowsを、Linux/BSD系ユーザーであれば各プラットフォームで提供されているインストールの仕組み(apt, ports)を利用することになります。

for All Platform

  • Zope全体をソースコード(C, Python)で提供
  • Python本体を含まないため、自分でPythonを用意する必要がある
  • Zopeが要求するPythonのバージョンに注意する必要がある
  • ビルドするために、gccやVisualStudio等のC言語コンパイラが必要

for Windows

  • C言語コードをWindows向けにコンパイル済み
  • Python本体を含んでいる

for Linux

  • Zope2.7.0以降、基本的に提供されていない
  • C言語コードをPlatform向けにコンパイル済み
  • 各プラットフォームで提供されているインストールの仕組みを利用しましょう

インストール for Windows

Windows向けパッケージのインストール方法について

(original written by mojix 2003/06/27)

ここではZope2.7.6を例としてWindowsへインストールします。以下の説明と合わせて ZopeインストールFlash for Windows2000 も参考にしてください。

Windowsへのインストールはとてもカンタン

Windowsの場合、ダウンロードしたファイル Zope-2.7.6-final-win32.exe はZopeのインストーラになっていて、手順はきわめて簡単です。これを実行して、ほとんどデフォルトのまま進んでいけば、Zopeがインストールされます。特に難しいことはありませんが、2、3点補足します。

インストール場所

インストール場所は、デフォルトでは C:\Program Files\Zope-2.7.6-final になっています。このままでもまったく構いませんが、ここでは C:\Zope に変更します。なお、複数バージョンを入れるつもりであれば、 C:\Zope276 などの名前でも良いでしょう。

インスタンスの作成

インスタンス は、Zopeの起動環境・データ置き場となります。インスタンス毎にWebサーバーとして独立して動作します。インストールの途中で、Zopeインスタンスの作成を行うかどうかを選択することが出来ます(デフォルトで インスタンスを作成する )。後から作ることも出来ますが、ここではインストーラに作成してもらいます。

インストールが進むと、インスタンスの作成ディレクトリの場所を聞かれます。デフォルトでは C:\Zope-instance に設定されていますが、ここではZopeプログラムと同じ階層の C:\Zope\Zope-instance に変更します。もし、複数インスタンスを作るつもりであれば、 C:\Zope\instance01 などの名前でも良いでしょう。

NT系(NT4/2000/XP等)ではWindowsのサービスに登録可能

Windows2000やNT系では、ZopeをWin32サービスとして使うかどうかを聞かれます。インストーラはデフォルトで サービスに登録する ようにチェックが入っていますが、ここではWindowsのサービスに 登録しないように します(チェックを外します)。

サービスを登録した場合、ZopeはWindowsの起動時に自動的に起動されるようになります。本チュートリアルではZopeをサービスとして起動しない前提で進めます。

スーパーユーザのパスワード

インストールの途中でスーパーユーザ(あるいは「緊急ユーザ」ともいう)のパスワードを求められます。これはスーパーユーザ用で、自分のよく使う一般的なアカウントはZope起動後に作成することが出来ます。

なお、インストーラでインスタンスを作る場合、IDはadminに固定されていますので、ここでは任意のパスワードを入力してください。

これで終了

インストールが完了すると、 Zopeの起動READMEを表示 するチェックボックスの画面が表示されます。今回はZopeをサービスとして登録していませんので、Zopeの起動をチェックは外してください。

どうでしょうか? Windowsの場合、これでインストールは完了です。

ソースからのインストール

ソースコードパッケージからZopeをインストールする方法について

(original written by bravo 2003/06/27)

このページでは、Zopeをソースからビルドしてインストールすることを目的とします。インストール先はLinux系,BSD系,Mac OS Xなど、コンパイラが用意されている環境が対象となります。Windowsでもコンパイラが用意されていればソースからビルドすることが出来ますが、このページでは詳しくは扱いません。

ソースからビルドする理由としては以下が挙げられます。

  • Pythonを単体でも使うけど、Zopeバイナリ版だとPython本体がダブってかっちょわるい
  • PythonパッケージPython本体毎に別々に管理したくない
  • いち早く最新のZopeを使いたい!

このページでは、ダウンロードした .tgz ファイル(「Zope-2.7.6-final.tgz」など)を展開してZopeをビルドする、という方法を使います。Red Hat系やDebianのパッケージによるインストールは、対象としていません。

Zopeを作業ディレクトリに展開する

Zopeをビルドするために一時的な作業ディレクトリにソースを展開します。その後、ビルドしたZopeのインストール先を設定します。ビルドしたZopeをどこにいれるか、というのは、場合や好みによりいろいろあると思いますが、ここでは、「とにかくZopeを動かして試す」ことに主眼をおき、自分のHOMEディレクトリ以下にいれることにします。

Zope-2.7.6-final.tgzを展開

自分のHOMEディレクトリ(ここでは /home/bravo)にzopeworkというディレクトリを作って、ダウンロードした Zope-2.7.6-final.tgz を展開します:

$ cd
$ pwd
/home/bravo
$ mkdir zopework
$ cd zopework
$ wget http://www.zope.org/Products/Zope/2.7.6/Zope-2.7.6-final.tgz
$ ls
Zope-2.7.6-final.tgz
$ tar zxf Zope-2.7.6-final.tgz

プラットフォームによっては wget の代わりにに fetch を使用してください。

これで Zope-2.7.6-final というディレクトリができました:

$ cd Zope-2.7.6-final
$ pwd
/home/bravo/zopework/Zope-2.7.6-final

以下、ここを $ZOPEBUILD と呼ぶことにします。また、以下での相対パスはこの $ZOPEBUILD に対するものとします。

ビルドする前にチェックすべきこと

ここからビルドです。が、ちょっとまって。今使っているPythonのバージョンは今まさにビルドしようとしているZopeが対応しているでしょうか?バイナリ版と違い、多少のバージョン差でも動きが違う恐れがあるので、一旦READMEファイル(ここでは $ZOPEBUILD/doc/INSTALL.txt)を見てみます。すると、このZopeはPython2.3.5が必要だ、とあります:

System requirements when building from source

   bash or another Bourne shell variant
   Python 2.3.5 installed somewhere in the system PATH

ここで、標準で実行されるPythonのバージョンを調べるには、以下のように打鍵します:

$ python -V
Python 2.3.5

Pythonのバージョンが違う場合の対応策には、対応バージョンのPythonをインストールするか、バイナリ版Zopeを別途インストールするかのどちらかがあります(個人的には前者を勧めます:) しかし、早さを優先する場合は後者の方が賢明でしょう)。また、Pythonを複数バージョンいれている場合で、2.3.5系以外のバージョンが優先されている場合は、2.3.5のPythonを使ってビルドするように指定する必要があります。またこれ以降、直接Pythonを指定する場合も同様に置き換えてください:

$ python -V
Python 2.1.3
$ which python
/usr/bin/python
$ /usr/local/bin/python -V
Python 2.3.5

なお、 $ZOPEBUILD/doc/INSTALL.txt にはビルドに関する手順が詳しく書かれています。一度目を通してみてください。

configureを実行する

実行するpython本体の用意とインストール先が決まったら、configureを実行します。ここではインストール先を /home/bravo/zope とします:

$ ./configure --prefix=/home/bravo/zope

Using Python interpreter at /usr/local/bin/python

Configuring Zope installation

  - Zope top-level binary directory will be /home/bravo/zope
  - Makefile writte.

  Next, run make.

$

これでmakefileが作られました。ちなみに、configureのオプションに --with-python=/usr/local/bin/python 等とすれば、使用するpythonを指定することが出来ます。細かいオプションについては ./configure --help で確認してください。

Zopeをビルドする

次はmakeコマンドでZopeをビルドします:

$ make

** ビルドメッセージ中略 **

Zope built. Next, do 'make install' (or 'make instance'
to run a Zope instance directly from the build directory).

$ 

基本的にCモジュールのコンパイルなので、すごく時間がかかるわけではありません。しばらく経ったあと、いろいろなメッセージがずらずら出て、最後に上記のようなメッセージが出れば、終了です。ただし、この時点ではまだZopeは稼働できる状態にはありません。いまはインストールの準備までが終わった状態です。

Zopeをインストールする

いよいよ、Zopeをインストールします。インストール先は configure したときに指定した場所になります。それでは、以下のようにしてインストールを行いましょう:

$ make install

** インストールメッセージ中略 **

Zope binaries installed successfully.
Now run '/home/bravo/zope/bin/mkzopeinstance.py'

$ 

これでインストールが完了しました。この時点で、今までビルド作業を行っていた $ZOPEBUILD ディレクトリは不要となります。 /home/bravo/zope/ があればZopeの実行は問題なくできます。このディレクトリを $ZOPE_HOME と呼びます。

ところで、Zopeは本体のインストール後に複数の実行環境を作ることが出来ます。今は実行環境をまだ作っていないため、Zopeを実行することは出来ません。さっそく実行環境を一つ作ってみましょう。作成には、インストールメッセージの最後にあるように、 mkzopeinstance.py を実行します:

$ /home/bravo/zope/bin/mkzopeinstance.py
Please choose a directory in which you'd like to install
Zope "instance home" files such as database files, configuration
files, etc.

Directory: /home/bravo/zopeinstance
Please choose a username and password for the initial user.
These will be the credentials you use to initially manage
your new Zope instance.

Username: [ユーザー名(半角英数字)]
Password: [パスワード]
Verify password: [パスワード]
$ 

実行すると、上記のようにZopeインスタンスの作成ディレクトリ、初期ユーザー名、初期パスワードの入力を求められます。ここでは、 /home/bravo/zopeinstance にインスタンスを作成し、ユーザー名を admin としました。パスワードは各自で決めてください。

参考:緊急ユーザーを作成する (未作成)

これで、 /home/bravo/zopeinstance が作成されました。以降このディレクトリを $INSTANCE_HOME と呼びます。

終わりました!

以上で、インストールは終わりです。

Zopeの起動と閲覧

Zopeをとりあえず起動して、最初のページを表示します

(original written by mojix 2003/06/27)

インストールが終わったら、Zopeの起動を行います。Zopeの設定ファイルには細かい設定がいくつかあり、この初期設定でつまずくと、Zopeを使いはじめることができません。設定は決してむずかしくはなく、マスターすればせいぜい1分くらいでできることなので、ていねいに追ってみてください。なお、本稿ではLinuxとWindowsをベースに話をすすめますが、それ以外のOSでもほとんど同じはずです。

これを乗り越えれば、いよいよZopeによるWebサイト作成を行うことが出来ます。

まずZopeを起動

インストールされた直後の状態で、設定ファイルに特に手を入れずにZopeを起動します。 Linux/BSD系UNIXでもWindowsでも、Zopeを起動するには、Zopeの入ったディレクトリ(以下「$ZOPEHOME」とする)のなかにある、 runzope というスクリプトを実行します。

Windowsの場合:$ZOPEHOME\bin にある runzope.bat を実行
UNIXの場合:$ZOPEHOME/bin./runzope を実行
  • いずれの場合も、数秒~数十秒で次のようなメッセージが表示されたら、起動は成功です:

    ------
    2006-01-29T17:35:14 INFO(0) ZServer HTTP server started at Mon Jan 29 17:35:14 2006
            Hostname: mojix
            Port: 8080
    ------
    2006-01-29T17:35:14 INFO(0) ZServer FTP server started at Mon Jan 29 17:35:14 2006
            Hostname: mojix
            Port: 8021
    ------
    2006-01-30T17:54:07 INFO(0) Zope New disk product detected, determining if we need to fix up any ZClasses.
    ------
    2001-11-29T17:35:33 INFO(0) Zope Ready to handle requests
    

上記メッセージについての補足

上記メッセージはdebug-modeでのみコンソールに表示されます。Zope-2.7.x台のバージョン ではdebug-modeが標準設定でしたが、Zope-2.8.0以降では非debug-modeが標準となりました。 設定は zope.conf に記述します。詳しくは、 zope.conf のdebug-modeの説明文 を参照してください。

Zope Ready to handle requests (Zopeが要求を受け付ける用意が出来た) というメッセージが表示されれば起動は完了です。上記の起動メッセージはプラットフォームやZopeのバージョンによって多少異なります。また、このとき上記のメッセージ以外にワーニングなどが出ることもありますが、たいてい気にしなくても大丈夫です。

上記メッセージにも出ているように、Zopeのデフォルトでは、8080ポートでWebサーバが、8021ポートでFTPサーバが起動します。このポート番号は $ZOPEHOME/etc/zope.conf を編集して変更することが出来ます。 zope.conf について詳しくは zope.conf設定 を参照してください。

ブラウザでZopeトップページにアクセス

上記の手順でZopeが起動したら、ブラウザで:

http://localhost:8080/

にアクセスしてみてください。「Zope Quick Start」という英語のページが見えたら成功です。

zopequickstart.jpg/image_preview

なお、Zopeを起動したPCとは異なるPCからアクセスする場合は、 localhost の部分を以下の例のようにZopeの起動しているPCのIPアドレスに置き換えます:

http://192.168.1.1:8080/

ブラウザでZope管理画面にアクセス

今度は:

http://localhost:8080/manage

にアクセスしてみてください。すると、認証ダイアログが出てきますので、インストール時に登録したスーパーユーザのID(admin等)とパスワードを入れてください。正しく入力して、以下のようなページが表示されたら成功です。

zopemanage.jpg/image_preview

これがZopeの管理画面で、 ZMI(Zope Management Interface) と呼ばれます。これを使ってWebサイトを開発したり、ユーザ管理や、セキュリティ設定などをすることになります。

ZMI左の、Windowsのエクスプローラ風のフレームが「Navigator」、中央のフレームが「Workspace」という名前です。わりと直感的なデザインになっているので、ちょっといじってみれば、操作はだいたいわかると思います。

インストール直後は、「Root Folder」の中に、 Control Panel, acl_users を含む10個前後のフォルダやオブジェクトが入っている、という状態になっています。Webサイトの開発は、「Root Folder」の中にオブジェクトやフォルダを作っていくという手順になります。

Zope管理画面での注意

Zopeは管理画面の操作にはCookieを用いるので、普段Cookieを切っている場合は、Onにしておいてください。また、JavaScriptもできるだけOnにしておいてください。Zopeの管理画面は、バージョンの古いブラウザ(特にIE5.01、初期のIE5.5)ではうまく表示されない場合があります。最新ブラウザの使用をお勧めします。

一般ユーザーを追加する

スーパーユーザー(admin)以外のユーザーを追加します。以降のWebサイト構築ではスーパーユーザーを使わないようにします。

(original written by mojix 2003/06/27)

一般ユーザの登録

やっとZopeが起動してログインできました。さっそく何か作ってみたいところですが、ここで一般ユーザを登録しましょう。いまはスーパーユーザでログインしていますが(管理画面上部のフレームに、いまログインしているユーザ名が出ています)、安全のため、スーパーユーザは使わないようにしましょう。代わりにここで一般ユーザを作り、その一般ユーザでログインしなおすことにします。

一般ユーザを作るには Root Folder の下にある acl_users を開きます(フォルダを開くときは、管理画面左の「Navigator」のリンクでも、中央の「Workspace」のリンクでも、どちらを使ってもOKです)。

acl_users にはスーパーユーザだけが登録された状態になっていますので、一般ユーザを追加するために、 Add... ボタンを押します。すると名前やパスワードの入力画面になるので、「Name」に名前(日本語でなく、半角英数字等にしてください)、「Password」とその下の「(Confirm)」にパスワードを入力し、「Domains」は空欄のまま、「Roles」は「Manager」を選択し、「Add」を押してください。

これで一般ユーザができました。ここで作成したユーザーで入り直す必要があるので、ブラウザ一旦閉じてください。そしてもういちどブラウザで管理画面:

http://localhost:8080/manage

にアクセスし、基本認証ダイアログに一般ユーザのアカウントを入力してください。ふたたび管理画面が見えて、上部フレームに一般ユーザのアカウント名が出ていれば、成功です。

これで、初期設定が全て終了しました!

いよいよ、ZopeでWebサイト開発

初期設定が終わると、ついにZopeでWebサイトを開発できます。

すばらしいZopeの世界へようこそ!

次の目標

Zopeを使ってWebページを作成します。

次のチュートリアル ZopeでWebページを作る (未作成) では、Zopeの管理画面(ZMI)上でWebページを作成します。


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